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【「ハレバレごはん」レポート③】愛知県のシンシア豊川で、「今日は、お母さんと食べよう」、開催!

  • ハレバレごはん
  • 2020年12月18日
【「ハレバレごはん」レポート③】愛知県のシンシア豊川で、「今日は、お母さんと食べよう」、開催!

コロナ禍のいま、自然栽培パーティの野菜で、全国にエールを送ろう!
 

「ハレバレごはん」プロジェクトの第3弾として、「今日は、お母さんと食べよう」がはじまりました。
このプロジェクトは、コロナ禍で奮闘する医療従事者の方々などへ、大切な人とほっとする時間を過ごしていただけるよう、自然栽培パーティの野菜を使ったお弁当をお届けするというもの。全国各地で実施予定ですが、今回は12月7日(月)に実施された、シンシア豊川(愛知県豊川市)の様子をお伝えします。

 

*「ハレバレごはん」とは?
*シンシア豊川

大切な人といっしょに食べる、具だくさん弁当

 

シンシア豊川は、自然栽培をはじめて四年目。収穫した農作物の一部は、地元の飲食店に納品しています。今回のプロジェクトでは、事業所とつながりのある飲食店にご協力いただき、自然栽培の野菜を使ってお弁当をつくりました。

 

お昼の1時ごろ、愛知県岡崎市にある創作料理の店「旬香陽風 一陽」では、お弁当の詰め合わせ作業がはじまっていました。お弁当箱に、あふれんばかりの野菜が盛り付けられていきます。

 


お弁当箱からはみだしそうな、具だくさん弁当
 

今回のお弁当に使われたのは、シンシア豊川のお米、人参、さつまいも、里芋、パセリ。そして、同じ愛知県にある農園「自然農福の力」の白菜、ブロッコリー、キャベツ、サニーレタス、大根など。品数は、約25種類にもなりました。「お母さんと子どもが分け合って食べられるように」と、2つずつ入っているおかずも。その豪華さに、シンシア豊川の寺部美代子さん、田村真美子さんもびっくり。「すごーい!」「おいしそう!」と思わず声が上がります。

 

一陽は、シンシア豊川の野菜を最初に買い取った飲食店。マスターの山田陽一さんは、「やっぱり、スーパーに売ってる食材とは違うんです。人参一本にしろ、レタスにしろ、そのまま出してもおいしいし。素材のうまさっていうのは、自然栽培の野菜には勝てない」といいます。コロナ禍で、飲食店も少なからず影響を受けました。「いまは宴会などはできないので、店を広く使ってできるお弁当づくりは、ぼくらにしてもうれしいです」と山田さん。

 

お弁当ができあがるころ、農福師の澤田浩一さん、夏目そのさんが一陽に到着しました。車へ慎重にお弁当を運び入れ、いざ出発!

 


店名は、マスターの名前「陽一」から
 


お弁当箱を包む予定だった風呂敷は…箱が入りきらず、ランチョンマットに
 


農作業で鍛えた腕で、お弁当運びもかるがる
 

コロナ対応に奮闘する医療現場へ

 

配達先は、岡崎市内にある藤田医科大学 岡崎医療センター。2020年2月、クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号から、新型コロナウイルスに感染した乗組員や乗客128人を受け入れた病院です。いまなお厳しい状況下で奮闘する医療従事者のみなさんへ、シンシア豊川と一陽が力を合わせてつくったお弁当を届けました。

 

お弁当の受け渡しにあたっては、病院内の講堂で贈呈のセレモニーが行われました。最初に、シンシア豊川の寺部さんからご挨拶。「医療従事者の方々が、少しでもおいしくて、ほっこりして、また明日へのエネルギーになるということを信じております。今日はおいしいお弁当を、ぜひ召し上がってください」。

 

つづいて、農福師の夏目さんから病院長の守瀬善一さんへ、お弁当を手渡します。岡崎医療センターから農福師へは、感謝状が贈られました。

 


贈呈式を前に、ちょっと緊張気味の農福師たち
 


「おししいお弁当、食べてください!」と夏目さん
 


お弁当箱を開けると、歓声が上がります
 

最後に、病院長の守瀬さんからご挨拶がありました。「いまだにコロナが収束せず、日常の診療と並行してコロナの対応もやりながら、まだ先がはっきりしない中で、ひとつひとつ目の前のできることをがんばって、明日は、明後日は、少しずついい社会ができていくように、できるだけの努力をしています。障害を持った方々につくっていただいたお弁当をいただいて、とても励みになりますし、これからの糧になります。しっかりまた気をひきしめて、頑張っていきたいと思います」。

 

お弁当は、新型コロナ対応にあたっている病棟の看護師の方を中心に、食べていただくことになりました。実際にお弁当を見た看護師の方は、「今日は持ち帰って家族と食べます」と笑顔で話してくださいました。

 

シンシア豊川では、今後も数回に分けて、合計150食のお弁当を医療機関などに届けていく予定です。また、このプロジェクトは、シンシア豊川を含め下記7カ所の事業所で実施が決まっています。

 

・社会福祉法人無門福祉会(愛知県豊田市)11月下旬~12月
・シンシア豊川(愛知県豊川市)12月上旬~
・NPO法人手と手 みのり彩園(北海道札幌市)12月
・国分地域福祉事業所ほのぼの(鹿児島県霧島市)1月
・社会福祉法人いぶき福祉会(岐阜県岐阜市)1月
・埼玉福興株式会社(埼玉県熊谷市)1月~2月
・NPO法人縁活 おもや(滋賀県栗東市)1月~2月

 

コロナ禍で今日も頑張る人たちへ、全国の農福師から応援と感謝の気持ちをこめて、おいしいお弁当を届けていきます。

 

※この事業は、公益財団法人ヤマト福祉財団の助成を受け、実施しています。

 

写真:松本行央

 

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<メディア掲載>
東海テレビ(2020年11月26日)で、無門福祉会で行われた「今日は、お母さんと食べよう」の様子が放送されました!
 
矢作新報(2020年11月27日)に、無門福祉会で行われた「今日は、お母さんと食べよう」の様子が掲載されました!
 
中日新聞(2020年11月28日)に、無門福祉会で行われた「今日は、お母さんと食べよう」の様子が掲載されました!


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