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【「ハレバレごはん」レポート①】北海道のみのり彩園で、「畑の青空レストラン」、開催!

  • ハレバレごはん
  • 2020年9月29日
【「ハレバレごはん」レポート①】北海道のみのり彩園で、「畑の青空レストラン」、開催!

コロナ禍のいま、自然栽培パーティの野菜で、全国にエールを送ろう!

 

9月13日(日)、「ハレバレごはん」プロジェクトの第1弾として、チーム北海道のメンバー・みのり彩園(北海道札幌市)の畑で、「畑の青空レストラン」が開催されました。
あいにくのお天気でしたが、ご応募いただいた12組の方にご参加いただきました。

 

*「ハレバレごはん」とは?
*みのり彩園

1日限り!畑がレストランに変身

 

今回のイベントの舞台は、札幌市北区にあるみのり彩園。自然栽培をはじめて、今年で4年目の事業所で、9人の障害のある人が日々農作業にはげんでいます。さまざまな作物を育てていますが、甘さと酸味が絶妙なバランスの「トマト」と、栄養価抜群で、幻ともいわれる「黒千石大豆」が看板商品です。

 

イベントは、11時からスタート。普段はみんなで汗を流している畑が、テントとテーブルを並べ、のぼりや看板を設置すると、あっという間に1日限りのレストランになりました!
お客さんが到着すると、農福師(※農業にはげんでいる障害のある人たちのことを、自然栽培パーティでは、「農福師」と呼んでいます)たちが、1組につき1人アテンドとしてつき、テーブルまでご案内。そして、お客さんに採りたい野菜を選んでもらい、大人も子どももいっしょに、収穫体験を楽しみました。収穫したお野菜は、お土産としてプレゼント。

 


まずは、畑で収穫体験から

 


スーパーでは出会えない、ふぞろいな大きさのじゃがいも

 

のびのびと育った野菜を、召し上がれ

 

収穫体験の後は、いよいよランチの時間。みのり彩園の代表・柳瀬麻由子さんが「普通のレストランと違って、ちょっと変わった給仕になるかもしれないですけど、笑ってもらえたら」とあいさつ。小さなお客様には、ハンバーグやクリームコロッケなどが入ったキッズプレートが、大人には秋の野菜を存分に味わってもらう全5品のコースがふるまわれました。

 

今回、料理をつくってくれたのは、札幌市手稲区にあるフレンチレストラン・ジャルダン・ポタジエ・テラニシのオーナーシェフ、寺西健雄さん。このコロナ禍で大変な思いをしている病院や、子ども食堂などにお弁当を届ける活動を続けています。みのり彩園とは以前からつながりがあり、今回のイベントの主旨に共感し、協力してくれることになりました。

 

寺西さんは、ご実家が農家。小さなころから、野菜がおやつ代わりだったそうで、レストランの名前もフランス語で「野菜の庭」と名付けるほど、食材の中でも野菜にこだわりがあります。そんな寺西さんいわく、「みのりのいいところは、食物が本来もっているリズムで成長しているっていうことかな。自由にのびのびと育っている野菜、野生児みたいな野菜だと思いますね。栽培している人が、みんなのびのびとやっている。それがいいのかな」。

 

料理を運ぶのは、もちろん農福師の人たち。いっしょに収穫体験をした後なので、お客さんも農福師の人たちも、少しずつ表情がやわらかくなってきました。「これは何かな?」「おいしいねぇ」。親子の会話もはずみます。ごはんを食べている間に、雨も上がってきました。

 


みのり彩園自慢のピザ窯で、熱々のピザを

 


コースの中のひと品、「秋刀魚スモーク、焼き茄子のミルフィユ」

 


ごはんを食べたら、思わず笑顔に

 

踊りあり、歌ありのショータイム!

 

お腹がふくれてきたら、ショータイム!4名の農福師の人が、それぞれ自分の得意なことを披露しました。踊りあり、歌あり、けん玉あり!最後は、自然栽培仲間である歌い手、うたしゃアダンさんによる沖縄民謡に合わせて、みんなで歌い、踊りました。
こうして、1日限りの「畑の青空レストラン」は、閉店時間に。「こんなところに畑があるって、知りませんでした」「おいしかったです、ありがとうございます!」など、お客さんはそれぞれ、帰り際、みのり彩園のメンバーに言葉をかけてくれました。

 


衣装に着替えて、得意の歌を披露!

 


最後はみんなで記念撮影

 

今回、イベントにご参加いただいた方々は、シングルマザーをサポートしている「しんぐるまざあず・ふぉーらむ北海道」を通じて、ご応募いただきました。

 

ご応募の動機には、

 

「コロナの影響で給料が激減で子供に満足にご飯を食べさせてあげれなかった。子供にお腹いっぱい食べさせたくて申込みました」

 

「食費が高くなって、安い食材ばかりだと同じような料理になってしまった。息抜きの外出もできず、気分転換がうまく出来ずにストレスが溜まった。外食も怖くて行けなかった」

 

「小学生最後の夏の思い出になるような経験をさせてあげたいです」

 

といった声を寄せていただいていました。あいにくのお天気でしたが、「みんな笑顔で帰ってくれて、あぁよかったなと。ちょっとでも元気づけられたかなっていう思いは実感しました」と柳瀬さん。

 

「ハレバレごはん」プロジェクト、第1弾のイベントはこれにて終了。
このイベントを皮切りに、全国にある自然栽培パーティの事業所がホストとなって、参加してくださった方の気持ちがほんの少しでもハレバレするようなプロジェクトを、展開していきます。どうぞご期待ください!

 

※この事業は、公益財団法人ヤマト福祉財団の助成を受け、実施しています。

 

写真:山本尚明

 

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