自然栽培パーティとは

自然栽培パーティとは 自然栽培パーティとは

自然栽培パーティの活動

自然栽培パーティは、福祉施設で自然栽培を実践していた佐伯康人さんの活動をきっかけに、 公益財団法人ヤマト福祉財団の支援を受け、全国5施設ではじまりました。

全国の障害者が、自然栽培に取り組み、ニッポンを健康にする 
障害者や農家や地域でともに暮らす人たちをワクワクさせる活動です。

障害者が自然栽培に取り組み、田んぼや畑にでて、たのしくはたらく。 地域の農家の人に助けてもらったり、さまざまな人の目にふれて、
自然に地域とのつながりが生まれる。 障害者が「地域につながる」ことが、「地域をつなげる」ことになる。 自然栽培パーティは、そのような障害者による自然栽培の農業を全国に広げていく活動です。

障害者にとって

  • 多種多様な障害者に、たのしくはたらける場をつくります。
  • からだを動かし、とても開放感のある仕事です。
  • 障害者だけでなく、さまざまな人の仕事を生み出します。

福祉職員にとって

  • 障害者の仕事そのものが、福祉活動であることを実感できます。
  • 全国に、目的をともにして活動する仲間ができます。

地域の農家にとって

  • 農場を有効活用できます。
  • 障害者を活用して、いくつになっても農業がたのしめます。
  • 障害者の農業指導で、新しい生きがいが生まれます。

地域にとって

  • 地域の治水、景観など環境を守ります。
  • 暮らしのそばに安心安全な食料を保持します。
  • 地域に、もういちど、人のつながりを再生します。

自然栽培パーティの目標

障害者が中心になって、増え続ける耕作放棄地を耕し、
安心安全な食材を生産して、地域の環境を保全する。

土は自然のまま、農薬で汚染することもなく、水も汚さない、たくさんの生命が宿る土地を作ります。

自然栽培を通じて、地球にも障害者にも優しい、豊かな地域社会に導きます。

耕作放棄地の再生

耕作放棄地は、現在40万ヘクタール。その2.5%の1万ヘクタールを農地に戻します。

障害者など働く人

栽培だけでなく、作物の二次加工、そして販売も含めて、障害者だけでなく、さまざまな生きづらい人にも仕事を生み出します。

障害者施設など参加団体

農業はすそ野の広い産業です。障害者施設だけでも5百ヵ所、それ以外に生きづらい人を支援する組織や企業も含めて、1千ヵ所の参加を見込んでいます。

障害者の工賃向上

障害者の工賃は、長い間、平均月額1万4千円(就労継続支援B型事業所の場合)で頭打ちでした。この金額では、障害年金の6万5千円を加えても、生活保護費にも届きません。平均工賃5万5千円を達成し、障害者が自立できる暮らしを目指します。

栽培と販売「なんでも質問箱」

栽培編

    • Q01
      そもそも自然栽培という言葉はどういう意味ですか?
A
自然と栽培(人為的)という言葉を組み合わせた造語です。 真逆のようですが人が生きていくうえで自然と人とのバランスを大切にし、永続性を求めた栽培方法です。
    • Q02
      自然栽培パーティでいう自然栽培って結局どのような栽培なのですか?
A
農薬、除草剤、肥料を一切使わず、外部から極力持ち込まない栽培です。
    • Q03
      落ち葉や土手の草はいいのですか?
A
基本的にはNGです。 山を切り開いたばかりの土地や、極度に痩せている土壌等に関してはその力を借りる必要があることもあります。
    • Q04
      カバークロップ(緑肥)は?
A
必要に応じて使用することはOKです。
    • Q05
      土手の草はNGで、緑肥はなぜOKなのですか?
A
その畑でできたものを還すという理由です。外部から持ち込むという事は永続性がないので、可能な限り持ち込まないというのが自然栽培です。ただし、肥料の感覚で緑肥を使う事はNGです。 緑肥を通じて土壌物理性(水はけよく、水持ちよく、温かく、柔らかい土)をよくしましょう。
    • Q06
      唐辛子の汁や牛乳、ワサビなどを害虫対策で使う事はいいのですか?
A
基本的にNGです。天然物であっても無認可農薬になってしまうことがあります。
    • Q07
      微生物資材やミネラル、海水を薄めたものの使用はいいのですか?
A
基本的にNGです。圃場の外からもちまず、圃場の中で循環させていきましょう。 収穫をしてしまうので何か栄養を還さないといけないのでは?という考え方は現代の慣行栽培です。 基本的に土壌中には十分な栄養(肥料分)があります。その栄養を植物が必要に応じて吸収しやすい土壌管理、栽培管理等をすることが大切で、入れることは基本的にNGです。
    • Q08
      耕すことはよいのですか?
A
必要に応じて耕していただいてよいです。不耕起栽培を推奨してはいません。 不耕起で収穫量や品質が安定するようなら不耕起の方が楽ですがその技術はまだ確立していません。耕すのは基本的に浅耕がよいです。
    • Q09
      除草はあまりしない方がいいのですか?
A
除草の基準はありませんが、除草したほうが収穫量も上がり、食味もよいです。 除草ができずに収穫量が落ちたという原因で価格を上げることはできません。積極的に除草したほうがよいと思います。
    • Q10
      去年まで一般栽培であった土地を借りましたが、自然栽培一年目から自然栽培と言ってよいのでしょうか?
A
自然栽培は、その圃場で永続的に栽培することが大切です。永続的にその圃場で自然栽培を続けていく予定でしたら自然栽培としてよいです。
    • Q11
      自然栽培ではない隣との圃場とはどのくらい開けたらよいですか?
A
密接している場合には麦をまく生垣を作るなどして隣と区別してください。麦等をまけない場合には状況に応じて数メートル距離を取ってください。食べる方の事をイメージして、ご理解いただけるように隣との境を作ってください。
    • Q12
      連作しないといけないのですか?
A
連作しないといけないというものではありません。連作しても収穫量や病虫害がなければ連作した方が労力はかかりません。畑に関して多くの方は連作をしていません。
    • Q13
      種の農薬はどうしたらよいですか?
A
洗って陰干ししてから使用するなど、農薬を極力落として使用してください。ただ毎年はNGです。自家採種もしくは種子消毒していない種を可能な限り確保してください。
    • Q14
      種は固定種でないといけないのですか?
A
いけないという事はありません。しかし、可能なかぎり固定種を推奨しています。また自家採種を推奨しています。固定種の選定も慎重にしてください。
    • Q15
      固定種なら何でもよいのですが?
A
固定種が衰退していった大きな理由は、形がそろわない、病害虫に弱い、収穫量が少ない、美味しくない、品質が良くない等があります。ただ、固定種の中でもとびぬけて美味で品質の良いものもあります。様々な理由の中で固定種が衰退していきましたので、固定種を選ぶ際には、購入する種屋、先人によくアドバイスを頂くことをおすすめします。購入業者に助言を求めるのもよいでしょう。
    • Q16
      F1種子を使ってもよいのですか?
A
よいです。しかしながらF1の中でも雄性不稔種は極力避けていただき、ゲノム編集種はNGです。固定種や自家採種でしたら雄性不稔、ゲノム編集種の心配はありません。 ほとんどの自然栽培農家はF1を使用せず固定種を使用しています。自家採種を繰り返すことで病虫害が減り、品質が向上し栽培が楽になることを知っているからです。また種の保全、次世代へ種をつなげていくことにもつながります。 なるべく(登録期間の終了した)固定種を使用しましょう。
    • Q17
      シーダーテープを使用してもよいですか?
A
OKです。有機JASで認められたテープを使用したものにしてください。
    • Q18
      畑作用の苗床の土はどうしたらよいですか?
A
圃場の残渣や草取りした草を野積みにして、1~2年経ったものにフルイをかけた土を使用するのがベストです。年数が浅くまだその土が確保できない場合には圃場の土にパーライト等をまぜて水はけをよくしたものを使用するなどの工夫が必要です。市販の肥料成分が入った育苗土はNGです。
    • Q19
      ホームセンターなどで苗を購入したものを植えてもよいですか?
A
ホームセンターなどの苗はすでに農薬、化学肥料、他の肥料が使われている場合がほとんどです。NGです。初めて栽培を始める場合で種をまいていたら間に合わないという場合には問合せ下さい。
    • Q20
      ビニールマルチを使用していいのですか?
A
OKです。廃棄の際には産業廃棄物として処理してください。
    • Q21
      ハウスや温室で栽培してもよいですか?
A
OKです。しかし重油等化石燃料等を使った加温は極力避けましょう。
    • Q22
      おすすめの書籍を紹介してください
A
おすすめの本はたくさんありますが、栽培に関してはまずこの二冊をお勧めです。 ●とっておきの野菜づくり―書き込み作業カレンダー付 関野 幸生/渋谷 正和【著】 成美堂出版 ●固定種野菜の種と育て方 野口 勲/関野 幸生【著】 創森社
    • Q23
      このQ&Aにないことは行ってよいのですか?
A
農業は、日本全国北海道から沖縄まで広範囲の地域があり、風土は大きく異なります。また土壌等々によって一概に言えないことが多くあります。事後になってそれは「自然栽培ではない」という事態にならないようにこのQ&Aでわからないことは必ず問合せ下さい。Q&Aにある「基本的にNG」という文面も同様で、例外判断を自己判断で行わず問い合わせてください。

販売編

    • Q01
      栽培しても農産物はどこに販売したらよいのですか?
A
販売に関しては地域での販売を通じての地域形成につなげていけることが、この栽培の醍醐味の一つでもあります。どうやって地域に販売していくのか?という事が分からない場合には、ぜひ問合せ下さい。 また量がまとまる場合等は自然栽培パーティの流通担当理事が相談に乗ってくれます。 自施設で給食がある場合にはまずはぜひ職員、利用者様が優先して食べていただきたいです。その際には経理をしっかり行い利用者様の工賃向上へつなげていただけたらと思います。
    • Q02
      一年目の栽培でどのくらいの量が、どのくらいの品質で収穫できるのか?できないのか?が全く見当が付かず不安です。
A
栽培指導含めて自然栽培パーティから紹介できる方がおりますので問合せ下さい。また販売に関しては正直にその旨を関係者に伝えていくことで融通が利いてきます。何も言わずに一人で悩まずに自然栽培パーティ関係者や他の方も含めた協力を仰ぎ、将来的にしっかりと栽培できるように技術を磨いていきましょう。
    • Q03
      約束していた予想収穫量よりもかなり少ない(多い)収穫量になりそうです。どうしたらよいでしょうか?
A
販売者は可能な限りすべて販売しようと努力しています。しかし直前では対応しきれませんので、出荷の3週間前までそれ以前、もちろんそれ以降になったとしても、密に連絡が大切です。とにかく連絡することが大切です。よくあることですが、収穫に行ったら収穫量が少なかった。という連絡です。 田畑は定期的、またポイントで必ず見回って声をかけてください。
    • Q04
      収穫した後どのように野菜を調整して袋詰め段ボールに詰めたらよいかわかりません
A
購入者(業者等)に事前に相談すると丁寧に教えてくれるはずです。とても大切なことですので必ず問合せしてください。
    • Q05
      収穫量が少なくどこに販売していいかわかりません
A
例えばジャガイモが30kgしか取れなかった、コマツナが10把しか取れなかったなど多くお声を頂きます。せっかく収穫できた農産物は次回へつなげていくように十二分に活用することができます。次年度含めてつなげていくための方法を考えて実践しましょう。どうしたらよいかわからないときには、恥ずかしがらず、一人で抱えずに問い合わせください。
    • Q06
      お金になるまでにどのくらいかかりますか?
A
種まきから収穫まで短くて2ヵ月以上かかります。お米は半年以上です。そこから現金になるまで1か月程度は収入がありませんので、特に初めて開始する年は、計画的に栽培を行ってください。また冬季等栽培が困難地域では秋に収穫し、その作物で冬季作業が行える作物等を選んで栽培する事も大切です。

法人概要

名称
一般社団法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会
所在地
【本部】 〒470-0376 愛知県豊田市高町東山7-43(社会福祉法人無門福祉会内) Tel:0565-45-7883 Fax:0565-45-7886【広報】 〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-9-35 GS第2ビル 4F Tel:03-5794-0505 Fax:03-5794-0506 Mail: info@shizensaibai-party.com
設立年月日
2016年4月1日
理事長
磯部 竜太(社会福祉法人無門福祉会事務局長)
副理事長
里見 喜久夫(株式会社コトノネ生活 代表取締役社長) 杉田 健一(特定非営利活動法人 縁活代表)
理事
松浦 智紀(有限会社サン・スマイル代表取締役) 柳瀬 麻由子(特定非営利活動法人手と手理事) 岡元 ルミ子(ワーカーズコープ九州 副本部長)
監事
中崎 ひとみ(社会福祉法人共生シンフォニー常務理事)
正会員
56施設(2025年6月26日現在) ※その他企業・団体及び個人を含めた総会員数は138ヶ所となります。
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