自然栽培パーティの一年に一度の祭典『全国フォーラム』が12/15(金)~16(土)に石川県金沢市で全国フォーラムが開催されました!
今年で8回目となる全国フォーラム。今年も公益財団法人ヤマト福祉財団様のご支援をいただき開催することができ、約150人の参加者が参加してくださいました。
一日目の午前には映画上映会を行い、監督や出演者によるトークショーも実施。
午後は名誉顧問である木村秋則さんによる基調講演のほか、南国にしがわ農園の西川きよさんとサン・スマイル松浦さんによる「子どもと食と未来」、まめの木農園の石崎さんによる「自然栽培パーティ一年目」、栽培リーダーによる「楽しむコツ」、参加者同氏の意見交換会、自然栽培パーティアワードなど盛りだくさんな内容となりました。
特に自然栽培パーティアワードでは21人の農福師が受賞し、会場で授賞式が行われました。職員さんが読み上げる賞状の言葉から、普段のその農福師のがんばりが伝わってきて、涙ぐむ場面も。
休憩時間には、全国の自然栽培パーティの施設が自慢の商品を持ち寄ったマルシェ販売を実施。一堂に自然栽培農福連携の商品が集まるまたとないチャンス。たくさん商品を買って帰られるお客様もいらっしゃいました。
一日目の終わりは夜の交流会。
バンド「すぱっつ」による自然栽培パーティのテーマソング「自然栽培パーティのうた」のライブ演奏や、農福師さんたちのステージでのずんどこ節やアカペラなど、たくさんの人がステージの周りに集まり共に歌い踊るにぎやかな宴に。自然栽培パーティのパワーを感じました。
2日目には農学博士でもある渋沢寿一先生にご講演をしていただきました。渋沢栄一さんのお孫さんでもある渋沢先生は、JICAで海外への農業指導やハウステンボスの設立にも尽力されたほか、岡山県真庭市で木質バイオマスを利用した地域づくりの実践や、高校生100人が「森や海・川の名人」をたずねる「聞き書き甲子園」事業など、里山的生き方を伝え考える活動もされています。
今回のご講演を聞き、自然栽培パーティの活動について言語化できていない部分を言語化して教えていただいたような気がします。
一例を上げますと、「農」と「農業」の違い。農とは生き方であり、農業は産業である。すべてが労働生産性=お金に換算して測られる中で、自然栽培パーティは農=生き方を実践しているんだということを、やっと言葉として理解することができました。自然栽培パーティが大事にしている「楽しい」ということは、地域や仲間とつながり、一緒に畑を耕し、大変さも喜びも共有し、美味しい食卓を囲む、そんな生きる喜びの実践なのだと思います。
長いようで短い全国フォーラムは今年もみなさまのおかげで無事開催することができました。
関わり応援してくださったすべての皆さんに感謝いたします。
今年ははじめて北陸での開催でしたが、現在石川県ではハーブ農園PAYSANとつばさ掬家が自然栽培パーティの仲間として農福連携に取り組んでいます。
今回の取り組みをきっかけとして、北陸にももっと自然栽培パーティの仲間が増えていくよう、がんばっていきたいと思います。
ぜひこれからも応援をよろしくお願いいたします。