こんにちは、自然栽培パーティを知り始めたばかりの大学生しもしもです。
この活動を知ったとき、疑問が湧きました。自然栽培パーティの人たちの表情や言葉に実感がこもっていて、輝いて見えるのはなぜだろう。
今回は、ハーブ農園ぺザンの代表澤邊さんにお話を聞きました!ペザンはハーブ農家として日々農福師さんを受け入れています。そこでの思いがけない学びやよろこび、気づきを教えてもらいました。
畑で記憶に残っているエピソードはありますか?
農福連携したてのときのエピソードが、自分の中ではやっぱり一番強いですね。草刈りをお願いしたら、自分の好きな草だけを刈ってきた利用者さんがいたんです。
でもそれって、すごく合っているんですよ、草は取っているから。
何のための草取りなのか、目的の説明が足らなかった。自分への反省とともに、見た瞬間の心の安らぎっていうのかな、たまらなく笑けたんです。
「合ってるよ」っていうしか言えなかった。「合ってる、俺が悪かった」って何かコントをしているような。
笑けることって、やっぱり大事ですか?
農業って環境に左右されるから、どうしても今日中にこれを取り終わらなあかん!みたいな切羽詰まった状況が起きやすいんです。
だからこそ、肩の力が抜けるコントみたいなことが起きると、余計な自分への追い込みをやらねばならぬ…!というところから徐々に解放されていくんです。利用者さんは本当に、癒してくれるハーブみたいですよ。
農家として利用者さんを受け入れる中で、何か工夫していることはありますか?
作業中にどこまでできたかを、逐一報告してもらうようにしています。これをすることの効果として大きかったのは、ポジティブな会話ができることです。
「終わりました!」という報告を自分からできると、ちょっと前向きになれるじゃないですか。まわりも「おー!思ったより早かったね」とか褒めるコミュニケーションができるんです。
仕事ベースで考えると、どうしても活躍している声の大きい人だけにフォーカスが当たりやすいんですよね。でもそうじゃなくて、1人1人にいいところがあって、みんな成長していっている。みんなにちゃんと目を向けていってるよということができる仕組みのひとつです。
地元の名物、加賀棒茶と同じ製法でつくられたお茶。
石川県金沢のイメージに合わせ、「和に寄り添う」というテーマを掲げた年に生みだした。破棄していたハーブの茎を焙煎したらどうか?という着想は、人と話して偶然ヒントを得たそう。ハーブにあった焙煎の加減を探究した、お茶屋さんとのコラボ商品。
ぺザンで育てている4種類のミントの中でも、あえて一番爽快感の強いミントを選び、少量入れたところがポイント。「甘えん坊な私だけど、実はクールなとこもあるんだなって気付いた時、みたいな味です」と、突然の食レポリクエストにも華麗な(?)返し。